海外渡航におけるワクチン接種
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ますぎクリニック
京都市南区東九条松田町17
Tel:075-661-1514
必要とされるワクチン接種は、渡航される国により変わってきます。一般的には下記の接種が通常必要とされます。
もちろんすべての接種が終わってから渡航するほうがよいのですが、3回目の接種には半年後などと時間的に遅く、かなり前から準備する必要があります。実際には間に合わない方も多く、2回の接種をして渡航し、3回目の接種は一時帰国の際にされる方もいられます。しかし、米国のように留学に対して規定の接種完了を要求する国もありますので、十分な時間的ゆとりを取って計画的に接種してください。
各疾患のご説明
A型肝炎ワクチン
インドをはじめとするアジアに中・長期(たとえば6ヶ月以上)渡航する人にすすめられます。A型肝炎は生ガキや不潔な水などを摂取することで、口から感染します。
ワクチン接種は2~4週間間隔で2回、6ヶ月以上滞在する場合には6ヶ月後に3回目を接種します。効果は5年と言われています。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎ウイルスは、感染者の血液、精液、唾液、腟分泌液の中に存在します。感染力が強く、ピアスをする、入れ墨を入れる、ハリ治療を受ける、無防備な性交をする、輸血を受けるなどで感染することがあります。
血液を取り扱う業務に携わる方は、B型肝炎ウイルスにさらされる危険がありますので必ずワクチンを受けておきましょう。
海外渡航では、アジアは他の地域よりB型肝炎ウイルスのキャリア(感染者)が多く、長期間滞在する人は、病院で採血や、輸血治療を受けたり歯科治療を受けたりする場合に感染する可能性がありますので、性的に活発な年代ではなくとも予防接種を受けておいた方が良いでしょう。ワクチンは合計3回接種が薦められます。初回接種から1カ月後(2本目)、更にその5カ月後に3本目の接種を受けます。2-5年間程度有効です。
破傷風ワクチン
特に、けがをするリスクの高い人、冒険旅行をする方や、けがをしても医療機関での治療を期待できない地域に出張する人には接種が勧められます。
過去の接種がわからないときには以下を目安にします。
・S43以降生まれの方:定期予防接種の三種混合ワクチン(DPT)を受けて、10年以内であれば1回追加接種で発病予防効果があるといわれています。それ以上の間隔があいている場合は、基本的に基礎接種(1ヶ月空けて2回、6ヶ月以上後に1回の3回の接種を勧めています。
・S43以前生まれの方: DPT定期予防接種が開始されていないので、基礎接種(1ヶ月空けて2回、6ヶ月以上後に1回)。が必要です。基礎接種を受けていれば、10年毎に1回接種します。
日本脳炎ワクチン
日本脳炎は、日本脳炎ウイルス持った蚊によって媒介される重篤な急性脳炎です。死亡率が高く、後遺症を残す例も多くみられています。インド東部、南部で散発的流行が見られますのでインドに行かれる方は接種するようにしてください。
ワクチンは1~4週間間隔で2回接種し、1年後追加接種を1回すると基礎免疫ができます。その後は4~5年後に一回接種すると有効な免疫が保持されます。
H22年4月、これまで休止されていた子供への法定接種が再開されることが決定しました。突然大きな需要が出現したことになりますので、H22年度の後半にはワクチンが品薄になることが予想されます。接種をお考えの方はお早めに接種することをお勧めします。(H22.4.15記載)
狂犬病ワクチン
動物を相手に活動する場合や野犬の多い地域に長期滞在する場合に必要です。
感染動物に噛まれた時に狂犬病を発症する危険性を抑えます。噛まれる前の予防接種(暴露前接種)は、4週間間隔で2回、6~12ヶ月後に1回接種します(合計3回)。その後免疫を維持するためには1~2年に一回の追加接種が必要です。3回のワクチン接種をしていても感染動物にかまれた場合は治療が必要ですので、ただちに医療機関を受診してください。(6ヶ月以内に咬まれた場合には0日、3日の2回のワクチン接種を行います。また、6ヶ月経過後に咬まれた場合には0日、3日、7日、14日、30日、90日の6回のワクチン接種が必要です。WHOでは初回接種を0日として、0,7,28日の3回接種法も勧めています。感染動物に接触した後でもガンマグロブリン接種とともに暴露後接種(合計6回)をすぐに開始すれば発症予防が可能です。)
狂犬病ワクチンは、急激な需要増のため入手困難になり厚生労働省より製造会社に出荷制限がされているとのことで、H22年4月現在、予防のためには日本のワクチンは入手できません。
インフルエンザワクチン
咽頭痛、咳、高熱が出ることが特徴の感染力の強いウイルスです。基本的に飛沫(感染者の咳などでとぶ唾液など)で感染すると考えられています。
季節性のインフルエンザにはワクチン接種により、予防効果ならびに、感染したときの治りの速やかさが期待されます。
通常これまでにかかったことのある成人では、基礎的な免疫があるため1回接種でよいと考えられています。まだかかった事のない方や、小児では2回接種が勧められます。
2009年にメキシコを中心に発症した新型インフルエンザに対するワクチンは、2009年度の秋に実用化され、これまでの通年性のワクチンとは別の注射として供給されました。A型インフルエンザの一種ですが、初めてのウイルスですので子供と基礎疾患のある方は2回接種が勧められています。また、基礎疾患がある方、特に海外旅行に行く予定のある方は予防薬としてタミフルかリレンザを持っていったほうが安心かもしれません。(予防投与は自費治療扱いとなります。H22.1月現在 8000円としております。)
通常の季節性のインフルエンザのワクチンは11月~1月くらいで入手できます。
ますぎクリニック近隣(2kmまで)の企業様には出張料無料での出張集団インフルエンザワクチン接種も行っておりますので、ご興味のある企業様はご連絡ください(ただし10名以上のお申し込みでお願いします)。
H21年秋の季節性のインフルエンザワクチンは10/15に開始となりました。お一人様3000円です。希望の方はお早めにご予約ください。詳しくはインフルエンザワクチンのページをご覧ください。新型インフルエンザワクチンにつきましても同ページをご覧ください。
肺炎球菌ワクチン
肺炎の一番の原因菌である肺炎球菌に対するワクチンです。1度接種するとおよそ5年間、肺炎球菌に対する抵抗力が出来ます。アメリカなどでは5年を過ぎると2回目の接種を行うのですが、日本の厚労省は、1回接種しか認めていませんので日本では基本的に1回接種しかしない医療機関がほとんどです。肺炎になると重篤化する基礎疾患(肺気腫・COPD・喘息など)をお持ちの方や高齢者の方に勧められます。
※H22.1月現在、新型インフルエンザの流行のため、その重症化を防ごうと肺炎球菌ワクチンの需要が急増し、ワクチン数が少なくなっています。当院でも入手できる数も限られています。ワクチン接種をお考え中の方は、すぐにご注文ください。早い方順に予約し、入荷できた数だけ割り当てます。 (予約した方すべてにあたるとは限りませんのでご了承ください。)
<不活化ワクチン>
| 回数 | 有効期間 | 1回当り値段※1 | 有効率 | 期間 |
A型肝炎 | 3回 | 5年 | 8000円 | ほぼ100% | 2~4週後に2回目 6ヶ月目に3回目 |
B型肝炎 | 3回 | 数年 | 6000円 | 70~90% | 4週後に2回目 5~6ヶ月目に3回目 |
破傷風 | 3回 | 5年以上 | 3500円 | ほぼ100% | 3~8週後に2回目 12ヶ月目に3回目 |
日本脳炎 | 3回 | 4年 | 7000円 | 80~90% | 1~4週後に2回目 12ヶ月目前後に3回目 |
狂犬病 | 3回※2 | 2年 | 12000円 現在入手不可
| ほぼ100% | 4週後に2回目 6~12ヶ月目に3回目 |
季節性インフルエンザ | 1~2回 | 数ヶ月 | 3000円 | | 1~4週後に2回目 推奨(特に子供) |
肺炎球菌 | 1回 | 5年以上 | 8000円 | | 1回のみ |
上記ワクチンは、通常6日間は開けて打つことになっておりますが、海外就業などで時間のない場合は複数同時接種も認められております。
ますぎクリニックでは1日に3種類まで同時接種すること可能としております。
不活化ワクチンを一度打つと、次のワクチン接種までは、中6日間は開けるようにして下さい。
※1 H22.4月現在の値段です。ワクチン流通価格の変動により変わることがあります。ワクチン接種のみの金額です。証明書発行料は含みません。
※2 狂犬病ワクチンは海外では1ヶ月間に3回接種します。一般旅行者の場合、3回目の接種は不要とされています(CDCの指針)。 H22年4月現在、予防のためには入手できない状態です。(犬に実際にかまれたときのみ入手可能です。)
※3 B型肝炎ワクチンの3回目は5~6ヵ月後。
※4 破傷風ワクチンの3回目は2回目の後6ヶ月以上(標準12~18月)の間隔。
日本脳炎ワクチンが新しくなって、安全性があがりましたが値段が上がりました。以前のものは入手できません。ご了承ください。(H22.1.7)
ワクチン接種は、ますぎクリニックの場合、季節性インフルエンザのワクチンを除いて通常在庫を置いておらず、お申込み後に発注をかけますので必ず先にお電話やファックスなどでお申込みください。(電話075-661-1514 ファックス075-606-4026)
上記のワクチンは通常6日以上あけることが必要ですが、海外就業などで時間が無い時は複数同時接種も認められています。当院では1度に3つまで接種可能としております。
ただし、明らかな発熱や重篤な急性疾患にかかっている人、あるいは以前にワクチンで高熱や血圧低下などが見られた人は同じワクチンは打てません。
ワクチンには時に副反応が見られることがあります。重篤なものは稀ですが、起こる時は投与30分以内に起こることが多いため接種後30分ほどはクリニックで様子を見るか、すぐに連絡が取れるようにしておいてください(強い低血圧や呼吸困難が出た場合は救急車を呼ぶ必要があります)。
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